29 まさかのフラッシュバック
退院して、私は身内に葬儀が続きます。
重なる時は本当に重なります。
そして、今日は、たくさん可愛がってもらった叔父の葬儀です。
葬儀参列…。
病気になってから私は、今までとは少し違う気持ちで参列しています。
元気だった故人の遺影。
泣きはらして、ぼう然としている故人の家族。
動かない故人との対面。
お別れの花をしきつめられている様子。
自分に置き換えた記憶が戻ってきて、
胸が苦しくて、はりさけそうです。
発作のような息苦しさになり、倒れてしまいそうです。
お別れのクラクションが鳴り響きます。
もう二度と会えない……。
数時間後、壺に入って帰って来られました。
はかなすぎる…。
私は震えが止まりませんでした。
あー、私、まだ怖いんだー。
何かを思い出しました。
フラッシュバック?
…実は私、3ヶ月前、ここまでを自分でシュミレーションしています。
自分のお葬式なんて…考えたらいけないと思いましたが。
残された家族のために、お金がどれくらいかかるとか、念の為、色々考えました。
なるほど、今日は、体調が優れません。
頭の傷口が痛く、吐きそうです。
あーあ。
一進一退です。
この厳しい気持ちも、ちゃんと受け止めます。
あんまり苦しいので、天井を見上げて、深呼吸しました。
ぼう然です…。
退院後、いろんな知人、友人に会って話す機会がありますが、
「私の友達は、くも膜下出血で40で亡くなりました」とか
「私の家族も、くも膜下出血で亡くなりました」とか、聞く機会が増えました。
「よく戻ってきてくれたね、ありがと」
と言われます。
あらためて、感謝しています。
楽しいことを考えます。
また、日薬日薬。
心の痛みに負けルナ私。
0コメント